著者: 植島啓司
株式会社集英社(集英社新書0549C)
2010年7月21日 第一刷発行
目次
はじめに
Lesson 1 生きるのに「正しい」も「間違い」もない
なんでも知ればいいというものではない
「計画された偶然」を生きる
たとえ不測の事態が起こっても
過ちはなぜ起こるのか
好きな男が二人いる。あなたはどちらを選ぶだろうか
「人間どうせ生きているうちのことじゃないの」
出会いはけっして偶然ではない
Lesson 2 あらゆる選択は誤りを含んでいる
なぜそんなことが許せないのか
貧乏にもそれなりの価値がある
もし大切なものをすべて失ったとしても
放蕩の果てに何が見えるか
先がわかればなんにもこわくない
まずいクロワッサンよりおいしいクロワッサン
Lesson 3 金持ちはみんな不幸?
大金持ちは二度死ぬ
酒池肉林
宝くじで夢を見る
ロト6で三億二〇〇〇万円ゲット
攻撃誘発性(ヴァルネラビリティ)
本当の「幸せ」とは何か
Lesson 4 ふりかかった災難こそ人生のきっかけ
もう一度人生をくりかえしてみる
運がよかったり悪かったり
一つのマイナスで人をキライになる
一つのプラスで人を好きになる
みんな問題を抱えている
ふりかかった災難こそ人生のきっかけ
Lesson 5 人間は支離滅裂でかまわない
自分には正反対の「自分」が隠されている
運をぐるぐる回す
この世に「いい人」と「悪い人」がいるわけではない
エンジン01文化戦略会議
イヤなことはやらない
欲張っていろいろな人生を生きる
Lesson 6 自分の身に起こることはすべていいことなのだ
幸不幸というのは後からやってくる
果たして不幸はあなたのせいか
ちょっと見方を変えてみると
自分の身に起こることはすべていいことなのだ
人生にも折り返し点がある
おわりに
注
参考文献(「注」より)
- ミシェル・ド・モンテーニュ『エセー』全3巻、宮下志朗訳、白水社、二〇〇五年- 〇八年。
- 伊藤比呂美「良い死に方悪い死に方」『一冊の本』朝日新聞出版、二〇一〇年二月号。
- J・D・クランボルツ、A・S・レヴィン『その幸運は偶然ではないんです!』花田光世他訳、ダイヤモンド社、二〇〇五年。
- 植島啓司『「頭がよい」って何だろう?』集英社新書、二〇〇三年。
- 山本周五郎「柳橋物語」『山本周五郎中短篇秀作選集1 待つ』小学館、二〇〇五年。ただし、初出は『山本周五郎傑作選集』第2巻、太平洋出版社、一九五一年。
- ひろさちや『「狂い」のすすめ』集英社新書、二〇〇七年。
- 井波律子『酒池肉林』講談社現代新書、一九九三年。
- 渡辺京二『逝きし世の面影』平凡社ライブラリー、二〇〇五年。
- バルザック『あら皮― 欲望の哲学』小倉孝誠訳、藤原書店、二〇〇〇年。植島啓司・山田登世子「神秘の人、バルザック」『バルザックを読む Ⅰ対談篇』藤原書店、二〇〇二年。
- 井原西鶴『現代語訳・西鶴 西鶴置土産』暉峻 康隆訳注、小学館ライブラリー、一九九七年。
- 奥村康『「まじめ」は寿命を縮める 「不良」長寿のすすめ』宝島社新書、二〇〇九年。
- 森山重雄『西鶴の世界』講談社、一九六九年。
- ニーチェ『善悪の彼岸』木場深定訳、岩波文庫、一九七〇年。
- ピーター・エヴァンス『オナシスの生涯― 欲しいものはすべて手に入れた男』染田屋茂訳、新潮文庫、一九八八年。
- 久慈六郎『ロト6で3億2千万円当てた男の悲劇』集英社、二〇〇六年。
- ケン・グリムウッド『リプレイ』杉山高之訳、新潮文庫、一九九〇年。
- モンテーニュ『エセー』荒木昭太郎責任編集、『世界の名著19』中央公論社、一九六七年。
- 湯川秀樹、日本の伝統芸能『能・狂言鑑賞入門』日本放送出版協会、一九九〇年。
- 山本東次郎『狂言のすすめ』玉川大学出版部、一九九三年。
- 金森敦子「『月見座頭』から考えたこと」『狂言 山本東次郎』新人物往来社、一九九三年。
- クリスチャン・シャバニス『死をめぐる対話』足立和浩・吉田葉菜訳、時事通信社、一九八六年。
- 小林章夫『賭けとイギリス人』ちくま新書、一九九五年。
- トム・ルッツ『働かない― 「怠けもの」と呼ばれた人たち』小澤英実・篠儀直子訳、青土社、二〇〇六年。
- 「マタイによる福音書」『聖書』新共同訳、日本聖書協会、一九九四年。
- モーパッサン「首飾り」『モーパッサン短篇集』山田登世子訳、ちくま文庫、二〇〇九年。