(旧blog 20)突然のキス


久しぶりのブログ登場ですが、みなさんお元気ですか?

先週、というか3月7日、『突然のキス』(ちくま文庫)が発売になりました。
朝日カルチャーセンターでの連続講義が発端となり、
講談社『In・Pocket』での連載へと発展し、今回の出版に至ったわけですが、
思い入れのある本なので、素直にうれしい (しかし、思い入れのある本はあまり売れないのが悩み、
『賭ける魂』(講談社現代新書)とか)。

その翌々日、3月9日はその名のとおり「ミクの日」ということで、
初音ミク3Dコンサート(東京ドームシティホール)に出かけてきました。
バーチャル3D映像の初音ミク「ライブ」という奇妙な状況に関心を持ったわけですが、
想像をはるかに超えておもしろかった。
来月号の雑誌にそれについての記事を掲載する予定です。

さらにその翌々日の3月11日には奈良東大寺のお水取りに出かけました。
本来は3月12日のクライマックスに行くのが普通なんですが、
その前日だけ二月堂の内側から撮影できるというメリットがあります。
雨が降って寒かったけれど、
松明の火の粉を身体中にあびて興奮の一夜を過ごしました。
ちなみに、そこにはだれでも入場可能です。

それもよかったのですが、その前に車で寄った京都の笠置寺がまたすばらしかった。
かなり行きにくいところにあるのですが、
わざわざ出かけた甲斐があったというものです。
虚空蔵菩薩像が刻まれた岩がご本尊というのですが、
かつては修験の行場として栄えた歴史もあり、
最初のお水取りは、東大寺ではなく、
こちらの正月堂で行われたという記録も残されています。
なかなかすごいところです。近いうちにもう一度出かけてみなければなりません。

さて、そのまま、いまもなお旅先なのですが、
3月21日は吉野・高野・熊野三霊場会議(近鉄阿倍野店9F)があるので、
またもや大阪に逆戻りです。昨年に続き進行役を務めることになっています。

4月に入ったら桜花賞もあるし、本格的な競馬シーズンの到来で、
またまた忙しくなりそう。
それにしても、初音ミクから東大寺、三霊場会議、そして、桜花賞まで、
この信じられない振幅こそ、ぼくを元気にしてくれる源泉となっているようです。

来月にはようやく『日本の聖地ベスト100』(集英社新書)が出ることになります。
なるべく多くの人の目に触れることを心から祈っています。