『偶然のチカラ』集英社新書
著者:植島啓司
株式会社集英社(集英社新書0412C)
2007年10月22日 第一刷発行
目次
はじめに 偶然とは何か
Lesson 1 自分で選択するべからず
われわれの人生を決めているものはいったいなんだろう
すべては必然ではないのか
その人は理想の相手か?
選択ミスはなぜ起こるのか
マダム・Oの失敗
他人の振りみてわが振りなおせ
Lesson 2 世の中にはどうにもならないこともある
クロイソスの悲劇
王の死
この世界でだれがもっとも幸福な人間か?
安岡正篤は運をどう考えたか
災いは本人以外のところにやってくる
負けを素直に受け入れる
Lesson 3 自分の身に起こったことはすべて必然と考える
偶然を仕組む
不思議大好き
なぜ自分ばかり不幸になるのか?
占いほど「合理的」なものはない
亀甲占い
すべての出来事には理由がある
Lesson 4 たかが確率、されど確率
確率論の始まり
カルダーノ『わが人生の書』
天才はみんな不幸である
ギャンブラーたち
確率論の展開
なぜいつも間違うのだろう
Lesson 5 思いは全部どこかでつながっている
幸運かそれとも救いか
クージョ
彼が急に冷たくなった?
メランコリア
わたる世間はウツばかり
悪い連鎖を断ち切る
Lesson 6 いい流れには黙って従う
縁起とは何か
因果性
南方マンダラ
永遠に出会わないもの
ルーレット
いい流れには黙って従う
Lesson 7 すべてはなるようになる
幸せとは何か?
無責任でいこう!
死
ラプラスの悪魔、ふたたび
カイロの男の夢
おわりに
注
あとがき
参考文献(「注」より)
- A・ブロック『マーフィーの法則』倉骨彰訳、アスキー、1993年
- A・ケストラー『偶然の本質』村上陽一郎訳、蒼樹書房、1974年
- ニーチェ『善悪の彼岸』竹山道雄訳、新潮文庫、1954年
- 森巣博『無境界の人』小学館、1998年
- R=V・ジュール&J=L・ボーヴォワ『これで相手は思いのまま』薛善子訳、阪急コミュニケーションズ、2006年
- ヘロドトス『歴史』松平千秋訳、岩波文庫、1971年
- パスカル『パンセ』津田穣訳、新潮文庫、1952年
- 安岡正泰監修『安岡正篤一日一言』致知出版社、2006年
- G・ベイトソン『精神と自然』佐藤良明訳、思索社、1982年
- I・エクランド『偶然とは何か』南條郁子訳、創元社、2006年
- 平凡社『世界大百科事典』「賭博」の項、「占い」の項
- 共同訳聖書実行委員会『聖書』新共同訳、1987、1988年
- L・ヴィトゲンシュタイン『反哲学的断章』丘澤静也訳、青土社、1981年
- 江原啓之、丸山あかね『江原啓之への質問状』徳間書店、2005年
- 細木数子『新・六星占術の極意』主婦と生活社、2002年
- M・ローウェ&C・ブラッカー編『占いと神託』島田裕巳訳、海鳴社、1984年
- P・バーンスタイン『リスク』青山護訳、日本経済新聞社、1998年
- ジロラモ・カルダーノ『わが人生の書』青木靖三、榎本恵美子訳、現代教養文庫、1989年
- 森毅『森毅の学問のススメ』ちくま文庫、1994年
- F・N・デイヴィッド『確率論の歴史』安藤洋美訳、海鳴社、1975年
- 矢野健太郎監修、村上哲哉『確率』科学新興新社、1989年
- 清水幾太郎編『現代思想事典』講談社現代新書、1964年
- ゲルト・ギーゲレンツァー『数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活』吉田利子訳、早川書房、2003年
- 永六輔『大往生』岩波新書、1994年
- S・キング『クージョ』永井淳訳、新潮文庫、1983年
- シェリー・アーゴフ『ラヴ・ビッチ』高橋朋子訳、アンドリュース・クリエイティヴ、2002年
- モンテーニュ『エセー(五)』原二郎訳、岩波文庫、1967年
- E. Goffman, Interaction Ritual, 1967
- D・カーネギー『人を動かす[新装版]』山口博訳、創元社、1999年
- フェルナンド・ペソア『不穏の書、断章』澤田直編訳、思潮社、2000年
- 三枝充悳『縁起の思想』法藏館、2000年
- 九鬼周造『偶然性の問題』岩波書店、1935年
- 南方熊楠『南方熊楠全集』第七巻、平凡社、1971年
- エドガール・モラン『失われた範列』古田幸男訳、法政大学出版局、1975年
- ホルヘ・ルイス・ボルヘス『七つの夜』野谷文昭訳、みすず書房、1997年