『賭ける魂』講談社現代新書
著者:植島啓司
株式会社講談社(講談社現代新書1942)
2008年5月20日 第一刷発行
目次
序文 生きるとは「いま」を生きることである
Ⅰ 人間は自分以外の力を必要とする
01 サマルカンドの死神
02 ギャンブルと経済とゲームは同じ
03 生命の連続性
04 中山競馬場2008年春
05 ラスベガス
06 バハマの若い女
07 働かない男たち
08 大学教授
09 ジャパンカップ始末記(1999年)
Ⅱ 自分のことはわからない
10 わからない
11 羽生名人「将棋の手はほとんどが悪手である」
12 東大以前
13 人間だれしも過ちはある
14 大学院
15 遊ぶべきか働くべきか
16 東大以後
17 わからないことに意味がある
18 テレパス
Ⅲ 賭ければパラダイス
19 競馬の快楽
20 賭博師の破滅
21 弱いディーラー
22 勝敗の分かれ目
23 香港のカジノ
24 絶不調
25 勝敗は前もって決まっている?
26 ヘミングウェイ『移動祝祭日』
27 偶然が存在するから世の中はおもしろい
Ⅳ われわれはどこへ行くのか
28 運は一方的に下降する
29 ドストエフスキー『賭博者』
30 数字の魔力
31 賭ける魂
32 「ギャンブルは勝ち負けではない」
33 未来は決まっている?
34 競馬はだれとの戦いか
35 ささやかな夢
36 プールサイドにて
注
あとがき
参考文献(「注」より)
- W・パウンドストーン『天才数学者はこう賭ける』松浦俊輔訳、青土社、2006年
- M・オーキン『勝ち目はあるか?!』中村和幸訳、白揚社、1992年
- 樋口修吉『舶来ギャンブル放浪記』角川書店、1990年
- F・サガン『私自身のための優しい回想』朝吹三吉訳、新潮文庫、1995年
- 色川武大「男の花道」『ちくま日本文学全集8 色川武大』筑摩書房、1991年
- 阿佐田哲也「ロマンと現実の間」『近代麻雀』1977年
- 羽生善治インタビュー『将棋世界』2006年8月号
- 保坂和志「羽生善治とは何か」『将棋世界』別冊、1996年
- ヴィトゲンシュタイン『反哲学的断章』丘澤静也訳、青土社、1981年
- フィリップ・K・ディック『偶然世界』小尾芙佐訳、早川書房、1955年
- 阿佐田哲也『阿佐田哲也の競輪教科書』徳間書店、1989年
- 谷岡一郎『ギャンブルフィーヴァー』中公新書、1996年
- 小林章夫『賭けとイギリス人』ちくま新書、1995年
- ヘミングウェイ『移動祝祭日』福田陸太郎訳、岩波書店、1990年
- ドストエフスキー『賭博者』原卓也訳、新潮文庫、1979年
- スティーヴン・キング『バトルランナー』酒井昭伸訳、サンケイ文庫、1982年
- J・G・バラード『時の声』吉田誠一訳、創元推理文庫、1962年
- 月本裕『賭ける魂~闇に消えた20世紀最大のギャンブラーを追って』情報センター出版局、1998年
- 『カサノヴァ回想録』窪田般彌訳、河出書房新社、1968年