【東京】「産霊の信仰」+「吉野・高野・熊野から世界遺産を考える」

2010年2月13日(土) 16:00- 18:30
紀伊山地三霊場会議設立記念
吉野・高野・熊野から世界遺産を考える

16:00- 16:30 植島啓司 基調講演『産霊(むすび)の信仰』
16:40- 18:30 5名によるフォーラム

宗教人類学者 植島啓司
筑波大学教授、イコモス(国際記念物遺跡会議)会員 稲葉信子
金峯山修験本宗宗務総長、紀伊山地三霊場会議代表幹事 田中利典
高野山真言宗教学部長 村上保壽
熊野速玉大社宮司 上野顯

会場: 朝日カルチャーセンター新宿教室(新宿区西新宿)
共催:紀伊山地三霊場会議

吉野・高野・熊野からなる紀伊山地の霊場は、神道と仏教、またその混淆である修験道が集まる聖地であり、その日本的な多様な聖地性がユネスコ世界文化遺産に登録をされたひとつの大きな意味といえるでしょう。明治政府は近代化を計る中で、神仏分離政策を行い、廃仏毀釈、修験道廃止を断行し、日本的な精神文化の根幹を変容させるところとなりましたが、近代のひずみに悲鳴をあげつつある現代社会にこそ、この地が持ち続ける宗教、精神文化の多様性の再発見が必要とされているのです。三霊場に生き、その聖地を守る三人の宗教人と、学術的立場から聖地性の意義を思考続ける二人の論者により、類稀なる世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の魅力と可能性を語ります。(田中利典 記)

 


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