2013 週刊現代 5/11・18合併号

著名人が選ぶ 行けば元気になる「私のパワースポット」

宗教人類学者 植島啓司 京都府右京区 常照皇寺(じょうしょうこうじ)

皇室ゆかりの寺で静寂に包まれる

 

 貞治元年(1362年)に光厳法皇が創建した古刹。植島氏の尊敬する作家・澁澤龍彦氏が、この寺をこよなく愛したことが、来訪のきっかけだった。

「皇室ゆかりの寺ですが、焼き討ちに遭うなど幾度も荒廃し、それでも生きながらえてきた。栄枯盛衰の激しさに、秘めたる力を感じるのです」

 桜の名所だが、植島氏は花見の時期を過ぎた、観光客が少ない初夏を勧める。

「新緑と静寂に包まれた境内に佇んでいると、まるで羊水の中に還ったような心の安らぎを感じるはずです」

 

アクセス:京都府京都市右京区京北井戸町丸山14 / JR京都駅からバスで約90分

鬱蒼とした木々に囲まれた石段を上り、山門を潜ると本堂がある

 

(週刊現代 2013年5月11・18日号 より引用)


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